起業家支援のレンタルオフィス「クロスコープ」を運営する未来予想(株)は、起業家を対象に「起業家の経営指標に対する意識調査」を行い、その調査結果を14日発表した。
この調査は、7月22日からの4週間に経営支援ポータルサイト「MiraiZ.bz」へ会員登録のあった20-70代の起業家に対してのもので、有効回答数328件にもとづくものとのこと。
会社が重要視する指標は起業家の40%が増益と
これによると、会社の方向として合致する指標としての希望では、「利益を増やしたい」(40%)に次いで、「売上を増やしたい」(33%)が多く、景気の先行き不安などの背景から、全体の7割以上が増収増益を目指すと答えているという。(上図)
また、重要指標の実現のために手段としては、「顧客数を増加させたい」(27%)、「事業セグメント(新規事業)を拡張したい」(23%)の順に希望が多く、以下、「顧客のリピート率を向上したい」(10%)、「資金調達をしたい」(10%)、「事業エリアを拡大したい」(9%)などととのこと。
これを起業年数でみると、創業1年未満の起業家の37%、1年~3年未満の起業家の37%が増収を志向する一方で、創業3年以上の起業家の50%以上は、増益志向にシフトしている。さらに創業7年~10年を境にして再び増収志向が30%台に上昇する結果だった。(下図)
上場志向の起業家は、増収と新規事業拡大を志向
さらに上場を目指している起業家の61%が増収志向であるのに対し、上場志向のない起業家は増収よりも増益重視の傾向になる。また、上場志向のない起業家ほど、社会貢献活動の充実を求める割合が高くなる。
また上場志向の高い起業家の54%は新規事業の拡大を志向しており、上場志向がない起業家ほど、新規事業に対する意識は薄くなる。
「起業家300名の経営意識調査レポート」
http://crosscoop.com/misc/entrepreneur_report2未来予想(株)
http://www.miraiz.co.jp/