起業家向けのレンタルオフィスを運営する未来予想が、同社の実施した「起業家の資金調達に対する意識調査」結果を、24日発表した。
調査の対象は、経営支援ポータルサイト「MiraiZ.bz」に会員登録している20代から70代の起業家で、この7~8月にかけて行ったもの。有効回答数は344件という。
直接金融希望が約半分に
調査の結果、会社を成長させるための資金調達については、間接金融である「銀行借入」を希望する起業家が39%と最も多い一方、「エンジェルからの出資」と「ベンチャーキャピタルからの出資」の各15%、「パートナー企業からの出資」の14%を合わせ、全体の44%と半数近くが直接金融での資金調達を検討している。
中には、「資金調達してまで成長させたくない」という起業家も17%いたという。
堅実志向の女性起業家
直接金融を希望する年代別では、40代が49%と最も高く、これは経験や知識に基づくものと分析、20代は人脈薄いこともあってパートナー企業からの出資を希望する割合が高い傾向にあるという。また30代は銀行借入が45%を占め、個人保証のリスクを負える環境とみている。
そして直接金融を希望する男性起業家が44%に対し、女性起業家では50%となったこと、パートナー企業との資本提携希望は男性13%に対し、女性が22%となり、女性は堅実志向にあるとしている。
上場志向の起業家は積極的。創業年数でも差が
さらに、直接金融希望起業家の創業年数でみると、1年未満が57%、1年~3年が37%、3年~5年では52%となり、成長過程のタイミングで資金需要に差が生じているという。
また、上場志向のある起業家は、直接金融を希望する割合が3分の2以上と積極的だったのに対し、上場志向のない起業家では41%と明らかな開きが出たとのこと。これは、ベンチャー企業の資金調達は直接金融の方が調達できる金額が大きいためと、同社では分析している。
未来予想(株)
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