高校生対象にフェデックスなどが実施
6月12日から7月23日にかけて、「2010年フェデックス/ジュニア・アチーブメント、インターナショナル・トレード・チャレンジ」(日本語副題:「英語でチャレンジ!ビジネスアイデアコンテスト」)の国内予選が開催される。
世界最大の国際総合航空貨物輸送会社フェデラル エクスプレス(フェデックス)と、若者の社会適応力を育成する経済教育団体ジュニア・アチーブメントが実施するもの。
今回で4年目を迎える同フェデックス/チャレンジは、高校生を対象に、若い世代の起業家精神を育成することを目的にアジア太平洋地域内の8つの市場で実施しており、起業家精神がいかに生活の質の向上と地域社会の改善に貢献するかについて考える機会を提供している。
リーダー育成や起業家精神を養う意図が
フェデックスの北太平洋地区担当副社長の氏家正道氏は、
「フェデックスでは、次世代のリーダー育成を重要視しており、長きにわたり子ども達に教育支援を提供している。本プログラムは、学生のグローバルビジネスや貿易についての理解を促進するだけでなく、彼らの起業家精神を養うものであると確信している」
と語っている。
今年は、6月に東京と京都で説明会があり、出場を希望する高校生は「国際市場への参入戦略」について考え、戦略企画案を提出する必要がある。
審査には、企画両者のエグゼクティブや大学教授で構成する審査委員会が当り、書類選考後、1チーム2名で構成する7チームが、7月23日の国内予選発表会に出場し、それぞれの戦略を発表することとしている。
国内予選上位3チームが日本代表として国際大会へ
過去には、「提案内容」と「プレゼンテーション能力」の2つの基準で選考され、事業計画を策定・遂行するにあたっての完成度や独創性、専門性、ならびにチームワークやリーダーシップ、コミュニケーション、パブリック・スピーキングなど主要なビジネススキルが採点対象となったようだ。
なお、国内予選の上位3チームは、8月23日から25日にシンガポールで開催する国際大会に日本代表として出場し、香港、韓国、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、タイの代表3チームずつ、計24チームで最優秀賞を競うという。
まだまだ日本では、若い世代に対する起業意欲を育む環境にない中、この取り組みは、若者に対するグローバル社会に目を向けると同時にチャレンジ機会を与え、次世代の起業家精神を生み出す流れを作るものと言えそうだ。
こうした企画が、今後ますます活発になることを期待したい。
フェデラル エクスプレス(フェデックス)
http://fedex.com/jp/ジュニア・アチーブメント<a href="" target="_blank">http://www.ja-japan.org/</a>