三井不動産株式会社は、国内不動産業界において初となる米ドル建てグリーンボンドを発行すると発表した。本件グリーンボンドは、50ハドソンヤードの開発事業費のリファイナンスを資金使途とし、また初となるサステナビリティ・リンク・ローンの契約を3つの金融機関と締結した。
同社が2021年11月に策定した「脱炭素社会に向けたグループ行動計画」へのコミットメントをより強くすべく、今後、サステナブルファイナンスの取組みを促進
環境・社会課題に関する国際的な動きが加速しており、脱炭素社会に向けた実質的な取組みが一層求められる中、その実現を支援するサステナブルファイナンスも重要性を増している。
同社も、脱炭素社会の実現に向けて、資金調達を通じてグループ行動計画へのコミットメントをより強化すべく、本件グリーンボンドの発行および本件SLLの実施に至った。
今後、サステナブルファイナンスに積極的に取り組むことによって、同社グループの方針について幅広いステークホルダーの皆様に一層認知してもらい、資金調達の多様化と脱炭素社会の実現を促進していく。
■本件グリーンボンドの概要
グリーンボンドは、環境問題の解決に資する事業に使途を限定して資金調達する債券。本件グリーンボンドは、以下のグリーンプロジェクトの開発事業費のリファイナンスを資金使途として発行する。
*本件グリーンボンドの詳細に:
https://www.mitsuifudosan.co.jp/<グリーンプロジェクトの概要>
物件名称:50ハドソンヤード
所 在 地 :50 Hudson Yards, New York, NY
建物規模:地上58階地下3階建
敷地面積:約69,000sf(約6,400㎡)
延べ床面積:約2,842,000sf(約264,000㎡)
用 途:オフィス・店舗
設計/施工:Foster+Partners / Hudson Yards Construction
スケジュール:2017年 着工済
2022年 竣工予定
サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)は、借り手の経営戦略に基づくサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPTs)を設定し、貸付条件をSPTs達成状況に連動させることで、借り手に目標達成に向けた動機付けを促進し、環境・社会の面から持続可能な事業活動および成⾧を支援することを目指すもの。
実行時期:1月
貸付人:株式会社三井住友銀行、株式会社群馬銀行、第一生命保険株式会社
SPTs :2030年度までにScope1+Scope2における温室効果ガス排出総量を46.2%削減(2019年度比)