アメリカを本拠地に、企業やコンシューマー向けのスマートグラスおよびAR(拡張現実)技術を提供するVuzix Corporation (ビュージックス・コーポレーション)は、Vuzix Bladeスマートグラスが、米国で実施された拡張現実を利用した人工膝関節全置換術を支援するために使用されたことを発表した。
この手術は、ニューヨーク市の特別外科病院(HSS)の整形外科医によって行われた。この病院は、11年連続で整形外科領域において上位にランクされている。
手術計画と手術中に拡張現実スマートグラスを使用
NextAR™TKAとして知られるMedactaの拡張現実膝関節置換プラットフォームは、2020年に7月に米国食品医薬品局(FDA)から認可を受けた。
これは、患者の膝の術前CTスキャンを利用して、手術計画と手術中に拡張現実スマートグラスを使用する。Vuzix Bladeスマートグラスを使用すると、整形外科医は、コンピューターの画面を見なくても、膝の構造を確認でき、手術中に直接進行状況をリアルタイムで見ることができる。
同社社長兼最高経営責任者であるPaul Travers氏は、次のようにコメントしている。
「スマートグラスは、拡張現実にも対応し、人工知能、機械学習を活用する手術など、次世代の臨床ケアの提供を支援するために、ヘルスケア全体で引き続き活用されている。これは拡張現実対応スマートグラス業界にとって重要な進歩であり、当社はヘルスケア業界に貢献していきます」。