JOGMECは、ウズベキスタン共和国ロラブラク東部地域における、タンタル等のレアメタルを対象とした共同地質調査の実施に係る協定書を、同国の鉱山地質省および国営企業と、6月27日付で締結した。
~タンタル鉱石の新たな供給源として期待~
ロラブラク東部地域は、同国南東部のカシュカダリヤ州に位置し、ベリリウム・リチウム・タンタル・ニオブ等レアメタルに富む鉱床ベルトとして知られている。ロラブラク東部地域では、これまでの調査によってレアメタル、特にタンタルの分布が確認されている。
JOGMECおよびウズベキスタン共和国鉱山地質省は、10年を超える良好な協力関係の下、共同地質調査を継続してきた経緯があり、今般、タンタル等のレアメタルを対象とした共同地質調査にかかる協定書をJOGMEC・鉱山地質省・国営企業Yangi-Kon社の三者で締結した。
共同地質調査では、2026年12月31日までの約2年半で、タンタル等のレアメタルの経済性を有する鉱床の発見を目指し、地質調査及びボーリング調査等を実施する予定。
■プロジェクトの概要
1)調査地域
ロラブラク東部地域は、ウズベキスタン共和国の首都タシケント(Tashkent)から南西約300キロメートル、ウズベキスタン東部の主要都市サマルカンド(Samarkand)から南西約50キロメートルに位置する。
2)協定書概要
JOGMECは、今後3年間で計300万米ドルを拠出し、経済性を有する鉱床を発見した場合は、権益比率を日本側:ウズベキスタン側=50:50とするジョイントベンチャーを組成できる。