腕時計市場を独自の視点で分析し、トレンド・流行の予兆を情報発信する「時計トレンド研究所」は、コロナ禍で外出や旅行が制限され、富裕層の資金の行き先が高額品投資に向いていることを受け、高級時計への投資について調査した。
金の価格高騰と富裕層の投資先の変化
富裕層ご用達、高級腕時計の聖地といわれる中野ブロードウェイに店舗を構えるメンズ腕時計専門店「ジャックロード」とレディース腕時計専門店「ベティーロード」に取材をしたところ、以下のことが判明した。金時計の売上は、前年比115%、購入客数は前年比155%となっている。
コロナ禍で外出が制限される中、富裕層の消費動向が高額品への投資と変化している。国際情勢の変化もあり、金の価格が高騰、金の時計に投資が集中している。金時計に注目が集まっている理由として、以下の背景が考えられる。
国際情勢の悪化を背景に、世界的な通貨不安が起こり、金の価格が高騰している。ロシアによるウクライナ侵攻の影響もあり、現在も金の高騰が続くとともに、金時計の資産価値も高まり、投資家の関心を集めている。
また、コロナ禍により、外出や旅行が制限され富裕層の消費行動に変化が生まれた。資金の行き先として投資が選ばれるようになり、金の価格高騰により金投資が活発になった。高級腕時計も資産価値が高まり、注目が集まっている。