会員企業に対して公開情報を⽤いたビジネス情報提供を行う、株式会社SVPジャパン(SVPジャパン)は、『-世界経済-新興国事業における戦略的課題について』のインサイトを公開した。
ターゲットエリアとセグメントごとに、異なるマーケティングアプローチが必要
前回のSVPインサイト Vol. 5「世界経済 -躍進する新興市場-」(
https://www.svpjapan.com/ )で提示した通り、中国やインド、インドネシアなどを中心とした大都市経済圏が、これからのビジネスマーケットとして重要な存在になる。
そのため、企業が事業を展開する上で、ターゲットとなる地域・都市の優先順位付けは、ある程度容易に定義できることになるが、国や都市が多岐にわたり、立地的にも分散していることもあり、その攻め方はなかなか難しいのも事実だ。
ひとつは、ターゲットセグメントの選定とマーケティング戦略の難しさだ。ターゲットとなる都市を選定しても、それらは地理的に広範囲に広がっている。中国とインドは、わかりやすい例だ。
中国とインドにおける人口100万人以上の都市は、それぞれ100と50程度あるとされている。それらの都市は、広大な国土に分散しており、また、地域によって言語やお祭りなどの文化面での違いもある。
さらに、当該エリア内での経済格差が大きく、収入階層によって消費者の購買行動もニーズも異なっていることが、マーケティングをより難しくしている。
これは、1国ワンマーケティングの考え方が当てはまらず、ターゲットエリアとターゲットセグメントごとに、異なるマーケティングアプローチが必要になることを意味している。
そのため、新興国で成功しているグローバルメーカーの取り組みを見てみると、ある程度幅広い製品ラインナップでポートフォリオを組み、販売チャネルやスポーツマーケティング、支払い方法、サービスメニューなど、あらゆるマーケティング面でしっかりとローカライズした取り組みを行っている。
SVPインサイト:
https://www.svpjapan.com/