上位5位以内に米国の4都市がランクイン
米外国人不動産投資家協会(Association of Foreign Investors in Real Estate:AFIRE)は7日、グローバルに商業用不動産投資を行う投資家が今年選考する投資先に関する年次調査の結果を発表した。
米国の不動産が投資先ランキングの上位を占める結果となった。投資先ランキングの1位のニューヨークおよび2位のロンドンは昨年から不動だが、3位には昨年5位だったサンフランシスコが浮上、また5位にも昨年ランキング外だったヒューストンがランクインした。米国の都市が上位4都市を占めたのは2001年以来とのこと。
ヒューストンはエネルギー産業、ことに石油・天然ガス産業の集積地域として世界的に知られている。大規模な新エネルギー生産・供給で米国経済に大きな影響を与えると見られているシェールガス革命への期待の大きさが伺える。
中国はランキング外に転落、投資家が景気減速を懸念
その一方で中国は世界の不動産市場で人気を失い、昨年の3位から今年は圏外に転落。都市別に見ても、昨年5位だった上海が12位、8位だった香港は19位にランキングを下げた。逆にトルコが外国人投資家から投資先としての人気を獲得している。
また調査の結果、多くの投資家が米国経済や米国の不動産市場に関して楽観的な見方を持っていることが分かった。昨年は33%もの投資家が米国への投資に悲観的な見方を示していたのに対し、今年は81%もの投資家が米国の保有数を増加させる計画があることを明らかにした。
Reuters
http://www.reuters.com/article/2013/01/07/