アップル株価の目標引き下げ!
Forbesの報道によれば、Pacific CrestのアナリストAndy Hargreaves氏が11月26日(現地時間)、米Appleの株価目標を670ドルから645ドルに引き下げたという。
iPhone 5が好調と言われる同社であるが、同製品の高コスト体質により同社の利益率が悪化しているのが懸念材料となった。26日現在の株価、589.53ドルと比較すると、これでもまだ高水準になるが、Appleの株価目標引き下げを表明するケースは比較的稀で、アナリストや投資家の間で警戒感が広がっていると思われる。
予想を下回った利益率見通し
アップルが25日公表した10−12月期の利益見通しがアナリストの予想を大きく下回った。これを受ける形で少なくとも証券会社3社が目標株価を下げたようだ。
アップルが発表した10-12月期の業績見通しは、売上高520億ドルであり、市場予想は550億ドルであった。利益率見通しも36%と市場予想の43%に御比べて大きく下回ったものであった。
響くiPadの低迷
同社が発表した7-9月期決算では、iPadの販売が予想を大幅に下回ったため、精彩を欠く内容であった。これはiPadの小型版「iPadミニ」の発表を前に買い控えが起こった為であり、低迷が続くとは考えられていないが、利益率の低下のほうに注目が集まっている。
各社の目標株価の引き下げ
まずエバーコア・パートナーズのアナリストはリサーチノートで、分析した結果目標株価を800ドルから775ドルに引き下げた。
また野村証券のエクイティ・リサーチ部門も710ドルから660ドルに目標株価を引き下げた。現在アップルは同時期に商品を更新した事で、生産も複雑化しており生産効率が低下する可能性が高いと指摘している。
しかしアナリストは、販売台数が増えれば製造コストや部品コストが低下する為、粗利益率は6月までに改善するとみているようだ。また一部では、アップルの株価も当面のピーク水準に達した感があるとしている。
ロイター ニュース
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE89P