2011年の終値から現在までの上昇率30%超
フィリピン証券取引所(PSE)のPSE株価指数は今月4日まで7日間連続で上昇し、1日おいて6日には今年35回目の過去最高値を更新した。この日の終値は前日比で1.33%高の5769.64だった。
PSE指数はリーマン・ショック後の2009年3月に上昇に転じて以来上昇を続け、2011年の終値から12月4日までの上昇率は30%を超えている。
強い内需に支えられた成長に期待大
先月末に発表されたフィリピンの7-9月の国内総生産(GDP)成長率は、市場予想の平均値前年同期比5.3%増を大きく上回り、同7.1%増と、2010年7-9月期の7.3%増に迫る高水準を記録した。
フィリピンではGDPの7割を個人消費が占めるなど、強い内需が経済成長を牽引している。国内企業の業績も増収増益が続いており、内需株が値上がりを続けている。内需主導の成長への期待が高まっており、海外投資家だけでなく、国内投資家による内需株の買いも目立っている。
新興国情報EMeyeは、「止まらないフィリピン株、12年のし上最高値更新回数34回」とする記事で、
今後、仮に世界経済が欧州債務問題などで減速しても、フィリピンは官民連携(PPP=パブリック・プライベート・パートナーシップ)によるインフラ事業実施に伴い政府支出を増大させてくるため、経済は国内需要だけでも堅調に推移する可能性が高い点は強みだろう。(新興国情報EMeye)
と予測している。
新興国情報EMeye
http://www.emeye.jp/