8-10月期決算は市場予想を下回る
高級宝飾小売大手の米ティファニーは29日、8-10月期の決算および2013年1月までの通年の売上高と利益の見通しを発表した。
8-10月期の決算では、全世界での売上高が3.8%増の8億5270万ドルで、市場予想の8億5920万ドルを下回った。既存点売上高は1%増だった。
純利益は6320万ドル(約52億円)、1株あたり利益0.49ドルで市場予想の0.14ドルを下回ったほか、前年同期の8970万ドル同0.70ドルからおよそ30%減少した。
クリスマス商戦を前に悲観的な見通し
地域別売上高を見ると、米州で3%増、アジア太平洋地域2%増、日本0%、欧州6%増となっている。
景気低迷によりアジアの既存点売上高が4%減少した他、ダイアモンド原石価格の上昇で収益率をおさえられたこと、シルバージュエリーの販売が振るわなかったことなどが要因として挙げられている。
さらに同社は通年の売上高と利益の見通しを従来の見通しから引き下げ、1株利益は3.20-3.40ドルと、従来の3.55-3.70ドルからおよそ1%引き下げた。アナリスト予想の平均は3.60ドルだった。下方修正は今年に入って3回目、3四半期連続となった。
発表を受けて同社の株価はこの日およそ11%下落した。
ブルームバーグ
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