中国投資、英ヒースロー空港の株式を購入
中国の政府系投資ファンドである「中国投資」は、イギリス最大の国際空港であるヒースロー空港の株式の10%を取得したことを発表した。
購入金額は約4億5000万ポンド(日本円で約580億円)で、中国投資が直接4.3%分を取得し、同ファンドの子会社がスペインの大手建設会社フェロビアルから5.7%分を取得したとされている。
中国投資は今年の1月にもイギリスの水道会社の株式9%を取得しており、中国系企業は海外投資を継続的に拡大してきていることが伺える。
中国企業の海外投資の拡大
信用不安の影響により、景気低迷が続くヨーロッパ各国に対し、中国政府の首脳は財政危機に陥った国の国債を買い取るなど、積極的に支援を行う構えを見せている。
これまでもギリシャにおいて中国の大手海運会社が港の運営権を取得したり、中国国営企業がポルトガルの電力会社の株20%を取得するなど、中国企業によるヨーロッパへの海外投資は行われてきたが、その規模は今後も拡大する見通しだ。
中国投資ホームページ
http://www.china-inv.cn/cicen/