約8億株の保有株売却禁止(ロックアップ)期間が終了
11月14日はフェイスブック株保有者の社員などのロックアップ(売買禁止)解禁日だった。従業員の在勤年数などでいくつかの解禁日が設定されたため、5月の新規株式公開(IPO)以降すでに8月16日と10月31日に段階的に解禁されてきたが、この日いよいよ、発行済み株数27億株中の8億株という最大規模の解禁となった。
8月と10月のロックアップ期間終了後には大量の株が売られ、株価が大きく下落したため、今回も警戒する声が見られたが、蓋を開けてみれば、14日の米株式市場で同社の株が急上昇、午前終盤までに前日終値比11.2%高の22.09ドルまで上昇した。
これについてソラリス・グループのグリスキー最高投資責任者(CIO)は、
「株価が低水準にあることを踏まえると、(従業員などの)長期株式保有者は保有し続けることを選択したもようだ。ロックアップ期間終了に関する懸念が後退し株価は上昇している」(ロイター)
との見方を示したとロイターが伝えている。
5月の新規株式公開以降、株価は50%下落
10月23日に発表した第3四半期決算が32%増収で予想を上回ったことから一時は23ドル台まで持ち直していた。しかし、約2億3000万株のロックアップ期間終了後初の取引が行われた10月31日、同社株は一時前営業日比で5.5%安の20.73ドルまで下落、その後も下降傾向にあり、13日は前営業日比で1.05%安の19.86ドルで終了した。
フェイスブックの株価は、5月に1株38ドルでIPOを実施してからこれまでにおよそ50%下落している。
ロイター
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