米主要500社、減収傾向強まる
米企業の業績悪化が懸念材料になりそうだ。アメリカの代表的な株価指数であるS&P総合500種指数採用企業では、2012年第3・四半期決算が、前年同期に比べ1.2%の減益となる見込みだ。これは、トムソン・ロイターの調査で明らかになったもので10月29日、Reutersが報じた。
28日時点までで500社のうち272社が第3・四半期の業績を発表しているが、利益は63%が市場予想を上回っている。この比率は、過去4四半期平均の67%を下回った。
一方、第3・四半期の売上高は、37%の企業が市場予想を上回った。この比率も長期的な平均62%、過去4四半期の平均55%を下回った。
利益上昇見通しは、4社
第4・四半期の1株利益について、悪化すると答えた企業は37社、上回ると答えた企業はわずか4社だった。悪化と上昇を割ったネガティブ/ポジティブレシオは37/4で、9.3倍。1996年以来最悪の結果となった。
500社の今後4・四半期の株価予想収益率は12.7倍だった。今週は、S&P総合500種指数採用企業のうち114社が第3・四半期決算発表を予定しており、決算結果に注目が集まる。
Thomson Reuters | Home
http://thomsonreuters.com/Reuters
http://jp.reuters.com/article/businessNews/