下落傾向の続くインドネシア・ルピア
新興国情報EMeyeが10月26日付で「インドネシア・ルピア、反転は13年1-3月期後半から」というコラムを掲載している。
それによると、健全な経済成長を続けているにも関わらず、2011年9月から下落を続けているインドネシア・ルピアだが、2013年1-3月期頃には底を打ち、反転するとの見方を示している。
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Bindalfrodo インドネシア・ルピアは、欧州債券問題の影響を受け、2011年9月から軟調傾向となり、10月25日時点では1ドル=9600ルピア前後になっている。他のアジア諸国通貨が今年6月以降は上昇基調に転じたにも関わらず、下落傾向が続いている。
内需の強さに支えられ、成長を続けるインドネシア経済
インドネシア経済もまた、欧州財政不安の影響を大きく受けている。欧州向けや中国向けの輸出が鈍化したことで、今年4月以降は貿易赤字が続いている。
しかし拡大し続ける内需の強さに支えられ、輸出の急速な減少にも関わらず4-6月期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.4%と成長率は維持されている。
記事は、SMBC日興証券の発表した16日付のリポートから、世界景気の減速の影響により貿易収支の改善は見込めず、2012年内から2013年1-3月期ごろまではゆるやかなルピア安圧力が残るとしながら、それ以降は中国向け輸出と貿易収支が回復し、欧州財政問題が一巡すればルピア相場は底を打ち、反転するだろうとしている。
新興国情報EMeye
http://www.emeye.jp/disp%2FIDN%2F2012%2F1026%2