投資家に人気のアジア社債
アジア社債に投資家の注目が集まっている。日興アセットマネジメントが11月2日に発行した「楽読(ラクヨミ)」Vol.583の記事によると、アジア社債市場がリーマンショック以降も右肩上がりだという。
経済発展が著しいアジア諸国では、企業の設備投資ニーズが高まっており、このための資金調達手段として社債発行が活発化している。
経済発展に伴うインカム収益にも期待
アジア社債市場はサブプライム問題の影響を受けて2008年、一時的な縮小を見たものの、その後すぐに持ち直した。2012年9月末のアジア社債における市場規模は、約2,100億米ドルまで拡大している。
特に、格付の高いBBB-以上の市場規模は、2012年9月末時点で約1,500億米ドル。2008年10月末に比べると、約900億米ドルも増加している。
市場規模の拡大に伴ない、欧米機関投資家たちのアジア社債への投資が増加。さらに1銘柄の発行金額が平均3~5億米ドルから5~10億米ドルへと大型化したことや、アジア各国の信用力の高まりなどを背景に、アジア社債市場では流動性が向上している。
アジアの経済発展に伴いインカムゲインを安定して獲得できるとの期待感から、アジア社債に注目する投資家が今後さらに増えそうだ。
楽読(日興アセットマネジメント)
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