北米における販売車で燃費の過大表示があったことを認める
米国環境保護局(EPA)は、米国で韓国の自動車メーカー、現代自動車と起亜自動車が米国で2011年以降に販売した自動車で、燃費性能を過大に表示していたと指摘した。
これを受けて両社は今月2日、両社が2011年以降に米国で販売した自動車のうち13モデルで合わせて90万台と、カナダで販売した17万2000台に関して燃費性能の表示に誤りがあったことを発表した。
EPAによると2012年販売モデルでは平均3%燃費性能が過大表示されており、さらに起亜自動車の「ソウル」などでは最大6マイルも過大に表示したことが分かった。
”燃費が良くてリーズナブル”を売りにシェアを拡大してきた
両社の販売する自動車は「燃費が良くてリーズナブル」であることを売りに世界各地へ進出、北米市場でも合計で10%を超えるほどにシェアを大きく伸ばしてきた。しかし今年に入って、両社の販売する自動車の燃費に対する不満が米国市場でたびたび指摘されてきていた。
今回、最大の売りポイントが虚偽であったということがブランドイメージに与える打撃は大きく、今後の販売に影響が出ると見られている。
また両社は、燃費表示の変更に際し、該当者を購入した顧客に地域燃料価格などに基づき補償するとしている。メディア概算したところによれば、フロリダ州の該当車所有者が年間1万5000マイル運転した場合の補償額は年間88ドルで、90万人ならば両社が補償する金額は年間7900万ドルとなるとのこと。
発表から週が明けた5日、両社の株価は韓国証券取引所で急落、現代自動車は前営業日比で7.2%安、起亜自動車は同6.9%安となった。
新興国情報EMeye
http://www.emeye.jp/disp%2FKORHyundai USA プレスリリース
https://hyundaimpginfo.com/news/details/hyundai-and-kia