7-9月期は減益、既存点売上高は9年ぶりの低い伸び
米外食大手のマクドナルドが19日、7-9月期決算を発表した。それによると、純利益は14億5500万ドルで、前年同期の15億1000万ドルから3.5%減少した。1株利益は1.43ドルで前年同期の1.45ドルから縮小、アナリスト予想の1.47ドルを下回った。これにより2四半期連続で市場予想に届かなかったことになる。
売上高は71億5240万ドルで、前年同期比で粗横ばい。既存点売上高が1.9%増とおよそ9年ぶりの低い伸び率にとどまった。アナリストの予想は2%だった。
既存点売上高の伸びは米国で1.2%、欧州は1.8%、アジア・中東・アフリカが1.4%だった。主力の米国市場の不振が響いた他、欧州の緊縮財政の影響、新興国の景気減速などの影響が一気に現れた形となった。この決算報告を受けて、マクドナルド株は前日比で4%超下落した。
主要企業の決算を受け、NYダウで大幅な下落
19日にはマクドナルドの他、米ゼネラル・エレクトリック、米マイクロソフトなど米国主要企業が今年7-9月期の決算を発表したが、どれも市場予想を下回っていた。
これを受けて米景気の先行きに不安が広がり、同日のNY市場のダウ工業株平均が急落した。下げ幅は一時236ドルまで拡大、その後戻して205.43ドルで終了した。終値としての下落幅は今年4番目の大きさだった。
McDonald IR情報
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