世界株式を上回る良好なパフォーマンス
日興アセットマネジメントが、マーケットの純な情報などを提供している楽読(ラクヨミ)の10月17日発行分で、グローバルREIT市場について解説している。
記事によると、グローバルREIT市場は、今年5-6月にギリシャの債務処理問題やスペインの財政再建に対する懸念が強まった時期に大きく価格を下げたものの、それ以外の期間は概ね順調に伸びており、年初から10月16日時点までのパフォーマンスは+21%と、世界株式を上回る良好な結果を出しているとのこと。
さらに、国・地域別のREIT価格とNAV(純資産価格)を比較した指標(NAVプレミアム・ディスカウント)を見ると、多くのREIT市場において価格が本来価値よりも低い状況にあるものの、米国を始めとした不動産市況に回復の兆しが見え始めていることから、グローバルREIT市場は引き続き注目を集めると予測している。
小さな金額から始められ、安定した分配金が期待できる
REIT(リート)とは不動産投資信託、Real Estate Investment Trustのそれぞれの頭文字を取った略称で、多くの投資家から資金を集めてファンドを作り、複数の不動産を購入して賃貸し、その賃貸収入を出資した投資家に分配する仕組みになっている。
個人で不動産投資を行うには、まず不動産購入にまとまった金額が必要になる他、物件の管理や税金の手続きなどさまざまな手間も掛かる。また空き室リスクが常にあるものだ。
その点REITを購入すると、間接的に不動産投資することになり、テナントの募集や物件の管理・メンテナンスなどに直接関わることなく、比較的安定した分配金を受け取る事ができる。
楽読
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