8月頃から新規買付を停止、繰上償還へ
nikkei BPnetが、目黒政明氏による「相次ぐユーロ建てMMFの繰上償還」というコラムを掲載している。それによれば、ユーロ建てMMFが今年8月ごろより次々と新規買付を停止し、繰上償還することが発表されている。
まずは、今年8月1日より新規買付を停止していた大和証券の「ダイワ外貨MMFユーロ・ポートフォリオ」が10月31日に繰上償還が決定され、続いてSMBC日興証券も「ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド ユーロ・ポートフォリオ」の新規買付を9月7日で停止、12月6日に繰上償還を決定。
さらに」ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントも9月18日より新規買付を停止した「ゴールドマン・サックス・ユーロMMF」を10月31日に繰上償還するとしている。
マイナス金利になる銘柄が発生
この背景には、ユーロ建てMMFが投資対象としている信用力が高い高格付け銘柄の利回りがゼロに近くなっていることがある。銘柄によってはマイナス金利となるものが発生し、ユーロの短期金利が著しく低下しているという現状を受けて、今回の繰上償還が決定された。
記事は、通貨分散のためにユーロを組み入れたいという人に、繰上償還があり得るという前提でユーロ建てMMFを買い付けるか、FXでユーロを買い付ける、あるいは外貨預金を利用するという選択肢を示している。
nikkei BPnet
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