株式会社都市デザインシステムは、学生寮をコンバージョン(用途変更)して、“アート&カルチャーが集まる場所”をコンセプトとした、ホテル&アパートメント『ホテル アンテルーム 京都』を、2011年4月28日から開業している。
同ホテルは、同社が、2010年10月に開業した『ホテル カンラ 京都』に続き、企画・設計・空間デザイン・経営・運営を手がけたもので、客室用61室のホテルと、入居用50室のアパートメントから構成されている。
また、ホテルの機能としては、「アート」、「音楽」、「デザイン」などのカルチャーを結集、発信の場として期待されている面と、アパートメントの機能としては、自分のスタイルで、「アート」や「音楽」などのイベントへの参加など、“新しい暮らし”を見つける可能性もある面との波及効果も見込まれているとのこと。
なお、アパートメントは、3月26日から入居が開始されている。
京都には、特に“京町屋”と呼ばれる職住一体式の住宅が、宿泊施設や飲食施設等に再利用されるケースが増えている。また、一方では、京都ホテルや京都タワー、京都駅ビルなど高層の建物の建築に際して、市と住民との景観論争も起こった経過もある。
「京都だからこそ」か、それとも「京都ならでは」か。地中海を臨む島では、建てる家の壁は白と決まっていたり、海外では街並みの景観にこだわるケースが少なくない。ひるがえって、八百万の神を奉る日本は、何とすべてを受け入れることか。街並みを維持する困難さを改めて実感。
株式会社都市デザインシステムリリース