日本を支える起業を支援
1月22日に社会起業家の発掘と支援を目的とした「社会イノベーター公志園」が開催されました。社会イノベーター公志園とは行政のアプローチでは十分解決されていない医療・介護問題や社会経済問題に取り組み、解決しようと全国から集まる挑戦者たちのことです。
初年度となる2010年の7月のプレイベントから始まり、高校野球の甲子園さながら地方大会を勝ち抜いた16組が全国大会で社会起業のアイディアを競い合いました。サポートサイドには武田薬品工業や花王などの各業界のリーダーが無償で次世代リーダーの発掘に手を貸しています。
社会イノベーター公志園では、優勝賞金と言った金銭インセンティブは一切設けていません。運営母体はNPO法人アイ・エス・エル(ISL)など立場や利害関係を超えて様々な団体が力を合わせて日本を新たな社会ステージへ導くことを目的としています。
社会を明るくするプランが続々
大賞に輝いたのは、祐ホームクリニック院長の武藤真祐さんの地域社会による高齢者の孤立化をなくす「高齢化先進国」を世界に先駆けて実現するというプランでした。他にも健診弱者をなくすために健診を安く受けられる仕組み構築の提案など、医療関連プランが次々と発表されました。
IT起業ブームがしぼんだ理由の一つに、まず利益ありきの企業では出資者や社会の支持を得にくく、経営が軌道に乗りにくいという面があります。社会問題の解決目的で起業する人が増えれば、その考えに賛同する人が増え、大きな支援の輪が広がることで地域活性に繋がります。その一端を担う起業家が増えることに大きな期待が寄せられています。
社会イノベーター公志園