格安英会話サービスで日本とフィリピンに革命を起こす
現地の有名大学の優秀な学生や卒業生をスタッフに起用した英会話サービスを営んでいる日本人起業家がフィリピンにいます。オンライン英会話サービス「レアジョブ」の加藤智久社長です。
「レアジョブ」は25分129円からでネイティブと英会話ができるサービスで、英会話業界で価格破壊を起こし、日本人の英会話力の底上げに貢献しています。会員数は既に4万人を突破しました。
フィリピンには世界一の企業がありません。加藤社長は「レアジョブ」を5年間で世界一の企業に育て上げるというヴィジョンを持っています。長期的にはSkypeを利用して世界中に埋もれている潜在能力を発掘したいと考えています。
フィリピン人を遣うとは
中国で起業する人は多く、現地人の気質などを知る機会は増えました。では、フィリピン人はどのような人たちなのでしょうか。無限の可能性を秘める東南アジアで今後起業を考える人には参考になることがあるかもしれません。
社長曰く、フィリピン人の働きぶりは、あまり良いとは言えないそうです。潜在的に能力が低いというわけではなく、古い固定観念や習慣に縛られている傾向があるようです。
一般的には、組織の下層部は指示待ちで自分の頭で考えることをせず、上層部はポジションにあぐらをかいて果たすべき責任を果たさない傾向があるそうです。経済構造が確立していない国ではよく見られる光景ではないでしょうか。
社長は現地の人々に主体的に動いてもらうために問題解決トレーニングを行ったり、「7つの習慣」(スティーブン・R. コヴィー著)を会社のバイブルにして行動を促したそうです。
オンラインでの語学習得は通学制と比べてコストと時間の面でメリットがあります。まだ市場が拡大する余地はあるといいます。日本人のニーズへ応えることと現地の雇用を守るという責任感がビジネスを成功へ導いた一例です。
レアジョブ