急成長続けるVIX先物市場
シカゴ・オプション取引所(CBOE: Chicago Board Option Exchange)傘下のCBOE先物取引所(CFE: CBOE Futures Exchange)は1日、VIX指数(Volatility Index)先物の月間出来高など、1月中の各取引高が最高記録に達したことを発表した。
VIX指数には恐怖指数の別名があり、投資家の不安心理を映す数値として、S&P500指数を対象とするオプション取引の値動きを元に、CBOEが算出・公表している。S&P500と逆相関の関係にあるとされ、株式相場の下落時には、数値が大きく上昇する傾向がある。
VIX指数先物について、CFEが発表した1月の月間出来高は過去最高の289万7,739枚で、前年同月の80万8,784枚から258%増、昨年12月の243万5,648枚から19%増となった。1月中の1日平均出来高(ADB: Average Daily Volume)は13万7,988枚で、これも上場来の最高記録となり、前年同月の4万439枚から241%増、昨年12月の12万1,782枚から13%増を示した。
CFEでは、VIX先物を含めた9種が上場されており、取引所全出来高についても、月間292万7,613枚で最高記録を更新し、前年同月の81万1,283枚から261%増、昨年12月の244万6,471枚から20%増を示した。1日平均(ADB)も新記録の13万9,410枚で、前年同月の4万564枚から244%増、昨年12月の12万2,324枚から14%増を示した。
CFEロンドン拠点の開設
市場の成長を受け、CFEは1日、ロンドン拠点の稼動を開始させた。エクイニクスのシステムによって、米ニュージャージー州にあるCBOEのコマンド・センターに直結し、欧州企業によるCFEへのアクセス促進を担う。
CBOE CFE
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