株価の低迷で上場廃止を検討
米国時間15日米国のメディアが、米PCメーカー大手のデルが、上場廃止を検討していると報じた。
発信元であるBloombergは、事情に詳しい関係者からの情報として、デルが少なくとも2社のプライベートエクイディ(PE)ファンドと協議を進めていると伝えている。また、複数の大手銀行にも株式買い戻し資金の提供に関する打診をしたとのことだ。
デルは、2006年にPC市場シェア1位の座を失い、現在ではレノボ、ヒューレット・パッカードに次いで世界3位となっている。
世界的にPC販売が低迷
ウォール・ストリート・ジャーナルは、調査会社ガートナーのデータを引用し、2012年の第4四半期の世界におけるPC出荷台数は、前年同期比で4.99%減少したが、その中でデルの出荷台数は20.9%減少したとしている。
デルは事業の以降につとめているものの、PC出荷台数はや製品サーバーが依然として売上高の大きな部分を占めており、受ける影響も大きい。
この噂の影響で、NASDAQに上場している同社の株価は急上昇している。それまで10.92ドルあたりだった株価は、15%上昇し12.70ドルになった。
しかしデルの上場廃止については、2010年にも株価が低迷した際に同様の噂が出ており、協議が物別れに終わる可能性も残っていると言われている。
Bloomberg
http://www.bloomberg.com/news/2013-01-14/dellTHE WALL STREET JOURNAL
http://online.wsj.com/article/DELL IR情報
http://content.dell.com/us/en/corp/about-dell-investor