米コノコフィリップス、カシャガン油田権益をインド石油ガス公社に売却
アメリカの石油会社コノコフィリップス(ConocoPhillips Company)は、カザフスタンにあるカシャガン油田の権益8.4%をインドの国営石油会社ONGCに売却することを明らかにした。
売却による利益は、運転資本や調整費用なども含めて50億ドル(4100億円)とされており、取引は2013年の上半期に完了する予定。
コノコフィリップスは、油田売却に関する費用のうち4億ドルを第4四半期に計上するとしている。カシャガン油田の初期容量は37億バレルと推定されており、同油田での生産は2013年中に開始される予定だ。
売却の背景
インド石油省の推定によると南アジアの経済成長に伴い、インドのエネルギー消費量は、2035年までに現在の700万トン未満(石油換算)から、1500万トンに倍増するとされている。
今回のONGCによる油田買収は、このエネルギー消費量の増大に備える目的であるとされている。
一方のコノコフィリップス社は探索事業の拡大に向けて、非中核事業の売却を進めており、同社の上級幹部は「今回の油田の売却は当社の継続的な戦略的資産売却プログラムの重要な構成要素の一つである」と声明の中で述べた。
コノコフィリップス社ホームページ
http://www.conocophillips.com/EN/Pages/index.aspx