「外為市場に適切な措置取る」
11月21日、韓国企画財政部の朴宰完(パク・ジェワン)長官は、政府中央庁舎で主催した危機管理対策会議で、「最近の外国為替市場の変動性拡大には注目する必要があり、政府は内外の金融・外為市場動向を綿密にモニタリングしながら、状況の展開により必要であれば適切な措置を取る」との考えを明らかにした。
この発言は、危機管理対策会議の冒頭発言であり、国会やメディアからの質問に答える形ではない点から、あらかじめ準備され、十分な調整を行った結果の発言であり、事実上韓国政府のウォン高に対する口先の介入であると受け止められている。
一先ず評価された発言
パク長官は11日に韓国の時事番組に出演したおりにも、「最近の為替相場の変化速度が急で市場動向を鋭意注視している。もう少し深く見て必要な措置があるかなどを悩んでいる」と発言があった。「必要ならば」と前提したが「適切な措置」をともに言及しているため、朴長官の発言強度がますます強くなっていると外国為替市場関係者はみている。
また ウォンの動向は、先週5取引日の間に4.6ウォン下がり、21日もウォン安ドル高となる1083.20ウォンで取引を終え、パク長官の発言は効果があったと受け止められている。
今後の動き
今後 韓国の外国為替当局は、さらに市場に強力な警告をするなど口先介入の強度を高めていく可能性があると見られている為、注視が必要であるとともに、アメリカが韓国の為替介入に対して懐疑的な見方である事もあり、今後の動きが注目されている。
中央日報
http://japanese.joins.com/article/584/163584.html