EU予算協議、合意に至らず
欧州連合(EU)の2014年~2020年の予算を集中討議する首脳会議は、物別れとなった。11月22日からブリュッセルで2日間にわたって開催されたが、予算の規模や使い道をめぐる各国の主張が対立し、合意に至らなかった。
EUの執行機関である欧州委員会は、予算の総額を現行より約4%増やす案を各国に提示していた。この予算案をどこまで削減するかや、施策の優先順位をめぐる論議が行われたものの、各国の意見は大きく食い違い、妥協に至らなかった。首脳会議は、年明けなるべく早くに、再度開催される予定だ。
英国、予算増額反対の姿勢を崩さず
首脳会議では、英国の孤立が際立った。ファンロンパイEU大統領は、欧州委員会の予算案を2%増に留める小幅削減案を提案したが、大幅縮小を要求するキャメロン英首相は、提案の受け入れを拒否した。
ファンロンパイEU大統領は合意を取り付けるために、会議を24日まで延長することを検討したものの、英国の同意は得られなかった。
EU予算で強硬な態度を貫くキャメロン首相は、記者会見で
妥協案は不十分だった。EUは現実に見合った歳出に抑えるべきで、デンマークやスウェーデンなども同じ立場だった。イギリスだけでなくヨーロッパ全体にとっても妥協点を見いだすことは重要で、依然それは可能だと思っている(「NHKニュース」より引用)
と述べた。
European Union website
http://europa.eu/index_en.htmNHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html