8-10月期は海外部門で減速
モーニングスターのウェブサイトコンテンツで、米国の主力上場企業から新興国の成長株までの幅広い銘柄の中から注目の銘柄を取り上げる「ピックアップ外国株」が26日付けで米ウォルマートを紹介している。
今月16日に発表された8-10月期決算では、純利益が前年同期比で9%増の36億3500万ドル(約2940億円)で1株利益は1.08ドル、売上高は3%増の1139億ドルだった。
米国内では順調に売り上げを伸ばしたが、海外部門ではドル高の影響を受けて伸びが減速、またアジアでも中国の既存点売上高が0.4%増で営業利益は減益、日本でも1.9%減と景気減速の影響が見られ、全体の売上高は市場予想を下回った。
8-10月期決算前後から株価下落
同社の株価は年初から順調に上昇を続けて10月中旬には過去最高値の77.60ドルに到達した。しかしその後は8-10月期の決算を挟んで売り優勢に転じ、株価が下落している。
今後の動向について記事は
「財政の崖」(ブッシュ減税と米歳出の強制削減の終了)問題を受け来年の米消費が低調となる可能性が出てきており、民主・共和両党の交渉が終われば同社には大きな逆風となるため株価は大きく下げてしまう。
逆に言えば、減税延長が決まれば買い戻しが進むため押し目は好機。目標株価は10月15日終値77.15ドルから11月16日終値68.03ドルの半値戻し72.60ドル。
としている。
モーニングスター
http://www.morningstar.co.jp/event/frstock/2012/fs1126.htmlWalmart IR情報
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