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2024年12月28日(土)
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【海外:コラム】フランスの男女逃避行、その恋愛と責任の重さ

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【海外:コラム】フランスの男女逃避行、その恋愛と責任の重さ

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「お前たちの不貞の報いは、お前たち自身に降りかかる。お前たちは自ら、その不貞の過ちの責任を負わねばならないのだ。それを自覚した時、お前たいは私(神)の事を思い出すだろう。」――これは旧約聖書「エゼキエル書」の一節だ。

この一節は、都市「サマリア」「エルサレム」を姉妹に例え、彼女たちが「姦淫した(セックスした=誠実に信仰を守らなかった)」と語るエピソードである。しかし、本当に人間というものは、「姦淫」という欲望から逃れ得ぬものだ。

28日、フランスの警察が数学教師のジェレミー・フォレスト(Jeremy Forrest)容疑者(30)を逮捕した。彼は教え子であった15歳少女と駆け落ちし、1週間にわたり逃亡を続けていた容疑が持たれている。逮捕は、フランス南西部ボルドー(Bordeaux)市内で行われた。

女学生の名前は、ミーガン・スタマーズ(Megan Stammers)さん(15)。この事件は欧州各国の大きな話題になっていたようで、2人の行方をめぐっては、欧州各国の警察が協力して大規模な捜査を行っていた。もっとも、「誘拐」ながら、両者合意による「駆け落ち」のようで、彼女の両親も「彼女が危険な状態にある可能性は低いだろう」と語っていた。

パッションは、確かに、あらゆる価値観を、遥かに越える事がある。そして、そうした情熱に対し、21世紀という地球人は、次第にあらゆる面での寛容さを見せ始めている。

とは言え、社会的な制約が成り立たなければ、社会そのものを維持出来ないこともまた、事実だ。この逃避行の責任の多くは、年長者であり保護者でもあり、また教育という聖職者という社会的地位に立っていた、数学教師の方にあろう。

時間が過ぎれば、あるいは、当事者も、周囲の者も、笑ってこの時の事を語ることが出来るのかもしれない。しかし、やはり考えなければならない。「情熱」を選択する為には、大きな「覚悟」、大きな「責任」を、持たなければならないのだ。

【記事:G・JOEⅡ】

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