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【海外:コラム】ザクロには安息日が必要だったのか

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【海外:コラム】ザクロには安息日が必要だったのか

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キリスト教などで言われている「安息日」とは、日曜日のこと。これは旧約聖書の時代に定められた休日で、「神が世界を創った後に休まれた7日目」としての意味を持つ。

新約聖書の中には、安息日にまつわる、こんなエピソードがある。『ルカによる福音書』エピソードの6章に描かれている、「イエス」と「ファリサイ派(規律に厳格なユダヤ教)」の対立だ。安息日に麦の穂を摘んでいたイエスの弟子たちを見て、ファリサイ派が批判をする。イエスは反論する。安息日は神の為ではなく、人の為にある、と。規律よりも本質を優先しろ、とイエスは語った。

もっとも、動植物に定められた自然律という名の安息日を、むやみに変更してはならないケースもある。中国から、「爆発ザクロ」の話題が到来している。

四川省西昌市郊外の果樹園で、収穫期を控えたザクロが“爆発”し続けていることが分かったという。西昌市郊外で果樹園を営む荘錦麗さんの話では、何でも7月に「成長促進剤」を与えたところ、約1週間後にザクロの実が急に黄色くなり、実が次々と破裂してしまったのだとか。約10トンの被害へと広がっているらしい。

薬剤には「迅速に果実の膨張と大増産をもたらす」との説明書がついていたという。この薬剤と爆発との因果関係は定かではないというが、話を聞く限り、その可能性は十分に高いものと思われよう。

もっとも、ザクロが「爆発」してくれたのは幸いだったのかもしれない。「爆発的な成長」をしていたら、そのザクロの安全性が本当に保障されているのか、それこそ神のみぞ知る状態である。そんなものが平然と市場に出され、我々の口に届くのだとしたら、心は穏やかではない。

早過ぎる不自然な成長は、爆発する。私はザクロだけではなく、社会や経済のことを言っている。

【記事:G・JOEⅡ】

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