さらなる緊縮策が必要
イタリア中央銀行のロッシ理事は10月23日、2012年の財政赤字を対国内総生産(GDP)比3%以下に削減するためには、慎重な財政管理が必要であるとの見解を示し、来年早々にも更なる財政緊縮措置が取られる可能性もあると指摘した。
イタリアのモンティ首相は先月、深刻な景気後退を理由に、2012年の財政赤字予想をGDP比1.7%から2.6%に修正したばかりだ。
下方修正後も目標達成は困難
ロッシ理事は修正後の目標を達成するのも困難であるとの見方を示しており、
欧州当局との合意に沿って(今年の)財政赤字が確実に3%を下回るようにすることが不可欠だ。最新のデータは、今年の残りの期間(財政を)常に注意深く監視していくことの必要性を示している(「Reuters」より引用)
と述べた。
イタリアは2013年の赤字目標についても従来の対GDP比0.5%から1.8%に修正している。ただ、モンティ首相20日、“わずか数か月以内でイタリアの景気回復の兆しが見え始める”との期待感を示している。
Banca d'Italia
http://www.bancaditalia.it/Reuters
http://jp.reuters.com/article/businessNews