中国を警戒するアメリカ
中国からの投資を阻止した場合、中国よりも米国を傷つけるでしょう、と中国商務省(MOC)スポークスマンShen Danyang 氏は2012年10月19日コメントした。Shen Danyang氏は、同省が中国の会社がアメリカの安全保証上のリスク懸念のために米国市場に投資することを阻止されたという報告を憂慮していたことを語った。
本件については追跡調査を行うとコメントしている。
アメリカと中国は良好な関係を保てるか
オバマ米大統領は、海軍兵器システム・トレーニング施設の近くに中国の会社があるという立地条件による国家安全保証上のリスクを理由に、オレゴン州ボードマンで4つの風力発電所を所有している中国の建設機械メーカーであるサニーグループの2人の幹部が所有しているラルズ社の投資を阻止するために大統領令を出した。
米国の大統領が正式にビジネスを阻止したり、当該事由の発令を必要としたのは1990年以来初めてのことだった。
「大統領は会社に大きな影響力を持つ不当な判断をした」として、ラルズ社は、オバマ大統領を訴えている。
Shen Danyang氏は、米国の司法が公正かつ公に訴訟を取り扱うことを希望している。
「安全保証」を口実に中国からの米国市場への投資を阻害されたのはこれが初めてではない。下院諜報委員会の米下院は最近、中国企業Huawei社とZTE社は、米国の国家安全保証への可能性のある脅威を提起していると主張し、根拠の報告書を発行した。
規制当局は、政府のコンピュータシステムを追加し、Huawei社とZTE社の米国企業買収を阻止することを推奨した。
「このような動きは二国間の貿易関係を傷つける。実際に、米国への中国の投資の成長はこの9ヶ月間、中国の全貿易相手国の中で最も遅かった」とShen Danyang氏はコメントしている。
中国商務省は、米国は貿易問題を政治問題に転嫁することを避け、軌道修正していただけるよう期待していると発表した。
Blocking investment hurts US more than China
http://www.chinadaily.com.cn/china/2012-10/19/content_15832233.htm