学名『Eriocheir sinensis』は、日本名『チュウゴクモクズガニ』。いわゆる、上海料理の美味『上海蟹』のことだ。濃厚でゆったりとした味があり、タンパク質、ビタミンB12の豊富な食用蟹である。
そう、秋である。中国では嬉しい、上海蟹の季節の到来だ。しかし中華料理の代表的な食材であるこの蟹は、実のところ、外国では外来種として粉砕される憂き目を見ている。
3日付上海紙・東方早報(A26面)によると、上海ガニによる漁業被害が深刻化しているドイツでは、捕獲した上海ガニを粉砕して飼料や肥料にしているのだという。
ドイツでは上海ガニを食べる習慣がない。近年ではドイツの漁業者もアジアに対する上海蟹の需要を見出し、捕獲した上海ガニをアジア向けに輸出するビジネスに乗り出している最中だという。しかし、まだ一般的なビジネスではない。
面白い話がある。中国国内の上海ガニは養殖環境の悪化と交雑で種の劣化が進んでいる。一方、に海外で生息する上海ガニは、交雑がない純正な上海ガニが生息しているのだという。つまり、粉砕されるその屑こそが、高級蟹の名に最も相応しい血統種なのだ。
上海蟹を食べる為に、ヨーロッパへ行こう…そんな時代が、来たりして。
尚、上海市内での上海蟹料理の値段は、およそ50~700元(約600~8400円)と幅がある。味や品質はもとより、上海市内では店そのものの景観性、高級性なども多分に値段へ反映される。自分のスタイルに見合った食事を楽しもう。
【記事:jiejie】
参考元:3日付上海紙・東方早報(A26面)
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