スペイン格付け据え置き
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは10月16日、スペイン国債の格付けを「
Baa3」で据え置くと発表した。
ムーディーズは6月から格付けの引き下げを検討していたが、スペイン政府が
欧州中央銀行(ECB)に国債の購入を要請する可能性があり、スペイン国債の価格が安定したと判断し据え置きを決定した。
「Baa3」は「
トリプルBマイナス」に相当し、投資適格とされる等級のなかでは、最も低い水準。中期的な格付けの見通しは「
ネガティブ(弱含み)」とし、今後の状況次第では格下げする可能性もあると示唆している。
ECBの支援に期待
ムーディーズは、ユーロ圏やECBの支援らよる資金調達の可能性と、スペイン政府の再建取り組み政策を評価。スペイン政府が
適切な利率で市場から資金の調達を続けることができる(「日本経済新聞」より引用)
と見ている。
しかしその一方でムーディーズは、財政再建が滞ったり、
ギリシャのユーロ圏離脱やユーロ圏全体の動向によっては、再び格下げを検討するとしている。
Moody's
http://www.moodys.com/日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article