米大統領が発明法案に署名、先願主義へ足並み揃う
米ホワイトハウスは16日、オバマ大統領が「America Invents Act(米国発明法案)」に署名したと発表した。すでに9月8日に上院で可決されていたもので、先発明主義から先願主義への転換に関する内容となる。(参考リンクを参照)
これまで先進国では、唯一アメリカが先発明主義の立場をとってきており、後で先発明者の存在が明らかになると権利が不安定になる問題があった。発明者の特定に時間がかかり、訴訟に発展するケースも多かったという。
ホワイトハウスは同法案成立で、ビジネス、発明家、起業家にとって、特許の処理期間を3年から1年への短縮、訴訟の減少、海外輸出容易化など迅速化に役立ち、また新たな仕事の創出に寄与するとしている。
今回の決定により、世界的にも共通の判断基準になったこととなり、発明の権利化問題は明確化と迅速化の観点で大きく前進することとなりそうだ。
The White House 発表記事(参考)先願主義と先発明主義
http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/21_san01.htm