全店、既存店、ともに大幅なプラス
21日、日本フランチャイズチェーン協会(JFA)は、2011年10月度のコンビニエンスストア統計調査月報を公開した。全店ベース、および既存店ベースで、それぞれ店舗売上高、店舗数、来店客数、平均客単価、商品構成比および売上高の前年同月比が調査・分析されている。ちなみに全店とは、調査月における営業中の店舗すべてで、既存店とは、調査月当月と前年同付きでともに営業中である店舗だ。
この結果によると、先月9月期は、昨年2010年10月のたばこ値上げ前の駆け込み需要の反動で、売上高が11カ月ぶりにマイナスと記録されたが、逆に今月10月は、昨年もたばこ値上げ後にあたり買い控えの影響があったため、全店、既存店ともに大幅なプラスを記録している。全店ベースでは、前年同月比で+16.6%、既存店ベースで、同+14.1%の伸びだ。
来店客数や客単価も上昇で好調
プラスを記録したのは、売上鷹ばかりでなく、来店客数や平均客単価でもプラスとなっている。来店客数は、全店ベースが12億5283万人の+8.9%、既存店ベースで11億6124万人の+6.2%。訪れた客がどれだけ購入したかを示す平均客単価も伸びがみられ、全店ベースが598.4円の+7.1%、既存店ベースで592.3円の+7.5%を記録した。
来店客数は、全店で12カ月連続のプラス、既存店で7カ月連続のプラス傾向にある。全般的な動向としてみて、かなり好調を記録しているといえるだろう。
商品構成をみると、とくにその他日配食品の調理パンや惣菜等が好調で、売上を伸ばしている様子がうかがえる。コピーや宅配便、各種チケットなどサービス類も好調で、利用が進んでいるようだ。
JFAコンビニエンスストア統計調査月報 2011年10月度速報日本フランチャイズチェーン協会(JFA)