ドリーム・ガールズプロジェクトでカンボジア女学生が優勝
ファッション関係の分野で起業を考える人はデザイン関連のアイディアが溢れんばかりなのかもしれません。しかしファッション業界は移り変わりが早く、常に新しいものが求められます。アイディアの枯渇はファッション関連起業家にとって、最も恐ろしいものかもしれません。
全く違う環境で生きてきた人から驚くような斬新なアイディアが生み出されるということは考えられることです。海外のアートに触れると強くそれを感じさせられます。
日本人起業家がカンボジア女性に広く門戸を開いたファッションデザインコンテスト「ドリーム・ガールズプロジェクト」を開催しました。創造的な産業が未熟なカンボジアにおいて、服飾などのデザインを担う女性の発掘・育成が目的だそうです。
コンテストでは国内の語学学校などに通う201人から283点の作品が応募されました。最終選考に残った20人の中から優勝・準優勝各1人、入賞8人が決定され、プノンペンで表彰式が行われました。
コンテスト受賞からデザイナーへ
このコンテストは日本人起業家の温井和佳奈さんが社長を務めるデザイン会社「Bloom Life」が主催して行われました。温井さんは今後もベトナム女性の能力を生かす場を作りたいとしています。
審査に当たった審査員からは、応募者は「素人」であるにもかかわらずレベルの高さと作品のエネルギーに圧倒されたといいます。日本人にはない、カンボジア人らしい素直でみずみずしい感性が高く評価されていました。
最終選考に残った20人の作品は審査に参加した企画デザイン会社が企画・販売する壁掛け時計の時計盤のデザインに採用され、利益の一部はデザイン者に還元されます。受賞者は自分の作品が商品になることを知り、大喜びでした。
応募者はデザイナーになる夢を持ちながら方法が分らなかったと言います。コンテストによって職業の幅が広がる事を心から喜ぶ声が多く寄せられたそうです。
自社に斬新なデザインをもたらし、かつ雇用の機会も作ることができる素晴らしい手法ですね。今後は世界のデザインがより身近になるかもしれません。
サンケイビズ記事 カンボジア女性の才能発掘 日本人起業家がコンテストBlooming life