カテゴリー平均は下回ったが、ブラジル債券ファンド平均より上回った2012年
投資信託評価のモーニングスターが5日付で「ファンドアナリスト分析」に「LM・ブラジル国債ファンド(毎月分配型)」を掲載している。
これはレッグ・メイソン・アセット・マネジメントによって設定されたファンドで、「LM・ブラジル国際マザーファンド」(マザーファンド)への投資を通じて、ブラジル・レアル建て国債に投資するもの。マザーファンドの2012年12月末時点の資産構成は、固定利付債80.2%、割引債19.8%。
同ファンドの2012年12月末までの過去1年間のトータルリターンは16.46%と、カテゴリ平均を1.76%下回っている。ただし、カテゴリー内のブラジル債券ファンドの平均と比較すると、当ファンドは1.57%上回っている。
年々改善されてきた運用成績に注目
同ファンドのトータルリターンとブラジル債券ファンドの平均とを都市ごとに比較してみると、2009年から2011年までは平均を下回っていたが、その割合は3.72%、1.65%、1.09%と差が縮まり、昨年には平均を上回るなど、相対的な運用成績が年々改善されてきている。
さらに昨年は、外国為替相場においてトルコ・リラ、ロシア・ルーブルなどが対円で上昇したことを受けて、トルコ債券ファンドやロシア債券ファンドなどがカテゴリー平均を引き上げていたことも、当ファンドがカテゴリ平均を下回った一つの原因となっている。
Legg Mason LM/ブラジル国債ファンド(毎月分配型)
http://www.leggmason.co.jp/ja/itm/530015.aspxモーニングスター
http://www.morningstar.co.jp/FundData/